チタン合金の物性と構造相安定性について、(a)hcp(α)Ti-Al系と(b)bcc(β)Ti-Mo系の二つの代表的なチタン合金系について論じた。 両方の系で興味深いのは，合金化による電子Ｆｅｒｍｉ状態密度ｎ（Ｅ ｆ）の変化であり，Ｔｉ-Ｍｏの場合にはｎ（Ｅ Ｆ）に対するα-β変換の影響である。 これらの系について低温電子比熱係数ｙと磁化率ｘを広範に測定し，ｙとｘの同時変化は合金化によるｎ（Ｅ ｆ）の変化を示すものとして受け入れた。 無秩序な(α)Ti-Alの場合、n(EF)はアルミニウム濃度が15atまでわずかに変化するだけである。%. しかし、秩序化した金属間化合物Ti3Alの場合、n(EF)は、無秩序領域からの外挿によって得られた値よりも約50％低い。 一方，Ｔｉ-Ｍｏでは，ｎ（Ｅ ｆ）はモリブデン濃度とともに，適切な電子対原子比の二元遷移金属合金の特徴的な方法で変化する。